ソメイヨシノが終わりを迎える頃、まだまだ桜を見たりないなと思うことがあります。
そういう時には、遅咲きの桜を見に行くのが良いでしょう。
京都には、遅咲きの桜が咲く名所がいくつもあり、特に有名なのが京都市右京区のきぬかけの道沿いにある龍安寺、蓮華寺、仁和寺です。
仁和寺
京都駅から市バスに乗車するなら仁和寺、蓮華寺、龍安寺の順番にお花見するのが便利です。
京都駅前から市バス26系統に乗車し、「御室仁和寺(おむろにんなじ)」で下車すれば、目の前に大きな二王門が建っているので、それがすぐに仁和寺の入り口だと気付きます。
仁和寺で最も有名な桜は御室桜(おむろざくら)です。
真っ白な花を咲かせる御室桜は、それほど背が高くないのが特徴的。
そのため、満開の御室桜越しに五重塔を眺めることができるんですよね。
このような桜と五重塔の風景は、京都では仁和寺でしか見ることができません。
とても風情があるので、一度は見ておきたい景色ですね。
なお、仁和寺は普段は境内に入るだけなら無料なのですが、春の桜の時期は拝観料500円が必要になります。
高校生以下は無料です。
蓮華寺
蓮華寺は仁和寺の東隣に建っています。
訪れる人が非常に少ないので、のんびりとお花見できますね。
蓮華寺には、手弱女(たおやめ)などの遅咲きの桜が何本か植えられています。
境内の石仏群と一緒に見る桜は、とても味わい深いですね。
蓮華寺は、拝観料は必要ありませんので、だれでも自由に参拝できますよ。
龍安寺
蓮華寺からきぬかけの道を北東に10分ほど歩くと龍安寺に到着します。
龍安寺は、虎の子渡しの庭と呼ばれる石庭が有名で、そこにある2本の八重紅枝垂れ桜が見る者の心を魅了します。
簡素な庭に映える八重紅枝垂れ桜の紅色が、ちょうど良いアクセントになっていて、いつまでも庭園を眺めていたくなりますね。
また、龍安寺には桜苑もあり、そこにも無数の八重紅枝垂れ桜が植えられています。
どの枝垂れ桜も背が高く、まるで天から桜の花が降り注いでいるようですよ。
特に晴れた日に桜苑を散策すると、すがすがしい気分になります。
他にも、遅咲きの桜が数種類植えられていますし、鏡容池の周囲にはソメイヨシノも植えられています。
ソメイヨシノが見ごろの時期に龍安寺を訪れると、仁和寺の御室桜がほとんど咲いていませんから、両方の桜を楽しみたいなら、龍安寺のソメイヨシノは諦めた方が良いですね。
なお、龍安寺の拝観料は600円です。
仁和寺、蓮華寺、龍安寺の桜の見ごろ時期は、ソメイヨシノの見ごろが終わった頃なので、4月10日から15日あたりです。
ソメイヨシノの開花時期が、その年によって早かったり遅かったりするので、ソメイヨシノが散る頃が仁和寺、蓮華寺、龍安寺の桜の見ごろ時期だと覚えておくと良いでしょう。
3ヶ所のお花見に要する時間は3時間程度です。
京都駅から市バスで仁和寺に行くのに40分から50分かかりますから、移動時間も含めると5時間程度は見ておいた方がいいですね。
また、龍安寺から京都駅に直通の市バスがないので、きぬかけの道を東に10分ほど歩いて立命館大学前から市バスに乗車しなければなりません。
お食事できるお店は、仁和寺と龍安寺にありますが、それほど多くはありません。
なので、お弁当を持っていくのもありですね。