2014年9月8日。
この日は中秋の名月ということで、夕方に京都府八幡市の安居橋(あんごばし)に月見に行ってきました。
午前中は、曇り空でしたが、午後から雲が少なくなり、夕方にはほとんど雲のない空が広がっていたので、良い月見ができました。
江戸時代からの月見の名所
安居橋は、京阪電車の八幡市駅から南に5分ほど歩いたあたりの放生川に架かっています。
江戸時代初めには、この場所に橋が架かっていたことが古絵図で確認されていることから、約400年の歴史があるということですね。
でも、当時は、今のような反り橋ではなく、平坦な橋だったとのこと。
元禄7年(1694年)に「安居橋の月」が八幡八景のひとつに選ばれてから、数々の歌が詠まれてきたそうですので、今宵の中秋の名月も、きっとすばらしいはず。
私が安居橋に訪れたのは午後6時前。
まだ、月が昇っていなかったので、しばらくスーパーに入って暇つぶし。
夕焼け空に昇る月
あたりが少しずつ暗くなり、夕焼け空となってきました。
そして、マジックアワーに合わせるように月が昇ってきます。
ほぼ真ん丸に近いきれいなお月さまです。
絶好の機会を逃してはならないと思い、急いでスーパーから安居橋に戻ります。
月は、安居橋付近に建つ和風の建物の屋根から少し顔をのぞかせた程度。
まだ見ごろまで時間がありそうです。
時刻は午後6時10分頃ですね。
安居橋に到着した時から建物の屋根にアオサギがとまっています。
このアオサギもお月見に来たのでしょうか。
夕焼け空が少しずつ濃紺の夜空に変化しつつあります。
まだ月は低いですが、安居橋と一緒に1枚撮影。
屋根の上のアオサギと月が重なりました。
これも貴重な景色だったので、撮影しておきました。
徐々に薄暗くなる空。
それとともに高く昇っていく月。
午後6時20分頃になると、空は夕焼けから紺色に変わります。
そして、月の輝きが強くなっていきます。
アオサギと比較すれば、先ほどよりも月が高く昇っているのがわかりますね。
しばらくしてアオサギは、お月見に満足したのか、南の空に鳴きながら飛んでいきました。
午後6時30分を過ぎると、薄暗くなってきたため、手持ちでの写真撮影が難しくなってきました。
なので、安居橋の欄干にカメラを置いてタイマーをセットし、撮影モードを「星空」に変更して中秋の名月を撮影しました。
月の光が左右に伸びるように写ってしまいました。
私のカメラでは、夜にまん丸いお月様を撮影するのは難しそうです。
さすがに八幡八景に選ばれる場所だけあって、安居橋の月は風情がありましたよ。
時間にすると30分から40分程度でしたが、満足のいくお月見ができました。
なお、翌日には石清水八幡宮の展望台でスーパームーンを観賞しました。その輝きは中秋の名月以上でしたよ。