石清水八幡宮の鬼やらい神事・2014年

毎年、2月3日の節分の日の直前の日曜日に京都府八幡市の石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)で、鬼やらい神事が行われます。

鬼やらい神事というは、簡単にいうと、豆まきですね。

境内に現れた鬼に向かって、福豆を投げつけるあの豆まきです。

2014年は2月3日が月曜日なので、2月2日の日曜日に鬼やらい神事が行われました。

大勢の観客でにぎわう境内

石清水八幡宮には、京阪電車の八幡市駅からケーブルに乗って男山の山頂まで行き、そこから5分ほど歩くと到着します。

鬼やらい神事は、13時と14時の2回行われるということなので、私は、13時の方に参加しました。

本殿前に到着したのは12時50分ころ。

本殿

本殿

境内は、多くの観客でにぎわっています。

まるで、初詣のような人の多さですね。

もしかしたら、それ以上かもしれません。

鬼やらい人が矢を射、剣で斬る

13時を少し回った頃、演者の方たちが現れました。

参道を通り、まっすぐに本殿へと向かい、左右に分かれて整列。

整列

整列

そして、鬼やらい人が、桃の枝で作られた弓矢を受け取ります。

鬼やらい人が弓を受け取る

鬼やらい人が弓を受け取る

昔から、桃は邪気を払うとされています。

鬼やらい人は、その弓矢を四方に向かって射ます。

矢を射る鬼やらい人

矢を射る鬼やらい人

四方に射終った後は、もう1回、その年の恵方に向かって矢を放ちます。

ちなみに2014年の恵方は東北東です。

桃の枝の弓矢の次は、桃の枝の剣を鬼やらい人が受け取ります。

こちらも、四方に向かって4回斬った後、最後に恵方に向かって斬ります。

剣で斬る鬼やらい人

剣で斬る鬼やらい人

剣で斬る時、鬼やらい人は、「鬼やろう」と声を上げていましたよ。

鬼の登場

鬼やらい人が、桃の枝の剣で四方を斬った後は、演者の方が本殿に整列します。

鬼を待つ鬼やらい人達

鬼を待つ鬼やらい人達

いよいよ鬼の登場です。

参道からドンドンと鳴り物を打ち鳴らす音が少しずつ本殿へと近づいてきます。

その音が大きくなってくると、観客の中から、キャーキャーと歓声が上がります。

鬼たちが、神門をくぐって境内に入ってきました。

参道脇に並ぶ観客たちを脅かしながらゆっくりと本殿に進む鬼たち。

最初に本殿に近づいてきたのは赤鬼でした。

赤鬼

赤鬼

金棒を地面に叩きつけて、大きな音を立てています。

続いて青鬼の登場です。

悪そうな顔をしていますね。

青鬼

青鬼

鬼の数は、赤鬼が2人、青鬼が2人の合計4人でした。

それぞれの鬼が本殿の四方に集まっている観客たちを脅かしています。

観客を脅かす赤鬼

観客を脅かす赤鬼

そして、4人の鬼が、鬼やらい人たちに襲いかかります。

鬼やらい人たちに襲いかかる鬼

鬼やらい人たちに襲いかかる鬼

しかし、鬼やらい人たちが豆を投げつけるので、近づくことができません。

豆を投げつけられる鬼

豆を投げつけられる鬼

鬼たちは、本殿前の坂を転げ落ちながらも、何回も鬼やらい人に向かって進んでいきます。

でも、そのたびに豆を投げつけられるので、鬼たちはひるみます。

ひるむ鬼

ひるむ鬼

そして、鬼やらい人たちに観念した鬼たちは、本殿を背にして逃げていきました。

豆まき開始

鬼がいなくなったところで、いよいよ豆まきの開始です。

大勢の観客が、本殿の前に集まってくるので、とても窮屈でしたよ。

豆まき開始

豆まき開始

鬼やらい人たちが、観客に向かって、たくさんの福豆を投げ始めました。

観客に投げられる豆

観客に投げられる豆

遠くに投げる人、近くに投げる人、その真ん中に投げる人。

観客全員に行き届くように気を配っているのがよくわかります。

次から次に投げられる福豆。

その数は、かなり多かったですよ。

おかげで私は、4つも受け取ることができました。

他の神社やお寺だと、ひとつ取れれば良い方なのですけどね。

ただ、後ろの方で観覧していた人たちも、福豆をもらうことができたのかどうかはわかりません。

福豆は、小さなビニール袋に入っています。

福豆

福豆

帰宅途中に味見を兼ねて一袋食べてみました。

大豆の味がしっかりとしていますね。

ほのかに甘みもあります。

お茶と一緒に食べると、もっと美味しく召し上がれたでしょうね。

ちなみに参道では、宇治茶の試飲も行われていました。

これで、今年は福に恵まれるでしょう。

節分の日が平日だと、なかなか各寺社の節分祭に参加できませんが、石清水八幡宮の鬼やらい神事は、毎年、日曜日に催されるので、比較的参加しやすいのがいいですね。

なお、石清水八幡宮の詳細については以下のページを参考にしてみてください。