毎年春と秋に一般公開される京都御所。
2013年の春の一般公開は、4月4日から8日の5日間です。
京都御所の一般公開には毎年訪れているわけですが、今年もさっそく初日に京都御所に行ってきました。
入口から承明門まで
京都御所は、地下鉄丸太町駅または今出川駅が最寄り駅となります。
どちらの駅で降りても入口の宜秋門まで徒歩10分程度ですね。
入口では手荷物検査が行われます。
物騒なものを所持していなければ何も問題なく中に入ることができます。
最初に目にするのは、昇殿を許された者の玄関である御車寄(おくるまよせ)です。
快晴だったためか、拝観者がとても多かったですね。
昇殿を許された者の控室として利用されるのが、諸大夫(しょだいぶ)の間です。
身分に応じて、それぞれ虎の間、鶴の間、桜の間に通されます。
各部屋の襖には、虎、鶴、桜の絵が描かれています。
天皇皇后両陛下が利用する玄関は、新御車寄(しんみくるまよせ)です。
ここには、毎回、何らかの展示があります。
今回は、狩野尚信の屏風絵でした。
金色の絵がまぶしいです。
新御車寄の次は、御所のちょうど南にある承明門へ。
朱色の門越しに見る紫宸殿(ししんでん)は、とても迫力がありますよ。
紫宸殿の左近の桜
御所の東に来ると、活花が展示されています。
展示されている活花は、月輪未生流(つきのわみしょうりゅう)、嵯峨御流、仁和寺御室流(にんなじおむろりゅう)の3つです。
私は、緑一色の嵯峨御流が、今回の中では最も印象的でしたね。
活花を見た後は、紫宸殿に進みます。
ここには右手前に左近の桜と呼ばれている立派な桜があります。
なかなか一般公開と開花時期が合わないのですが、今回は、上の方が散り始めていたものの見ごろの状態となっていましたよ。
紫宸殿の次は、清涼殿へ進みます。
こちらも人がいっぱいですね。
清涼殿は、天皇の日常生活の場として使われた御殿です。
昔は、こんなに立派な建物で暮らしていたんですね。
小御所から出口へ
清涼殿を見た後は、小御所へと向かいます。
下の写真に写っているのがそれです。奥に見えるのは、御学問所(おがくもんじょ)です。
小御所と言えば、15代将軍徳川慶喜の辞官納地を決定した小御所会議が開かれたことで有名です。
御学問所は、学芸関係や臣下との対面の行事に使われた建物です。
小御所内には、青色を基調とした爽やかな襖絵が展示されていました。
小御所と御学問所の前には、御池庭(おいけにわ)と呼ばれる庭園が広がります。
こちらもとても爽やかですね。
御池庭を見た後は、御常御殿(おつねごてん)へ。
この建物は、天皇の日常の住まいとして使用されていたものです。
建物の前には、御内庭(ごないてい)が広がります。
御池庭と比較すると、御内庭は、たくさんの木々が植えられていて、あまり広がりを感じませんね。
最後は、御三間(おみま)へ進みます。
建物内には、金色の絵が展示されていましたよ。
出口付近には多くの枝垂れ桜が植えられていますが、もうすでに早咲きの桜は、見ごろを過ぎており、中にはほとんど散っていたものもありました。
2013年は桜の開花が早かったので、仕方ないですね。
とは言え、京都御所から出ると、2本の大きな桜がたくさんの花を咲かせていましたよ。
近くに寄って見ていないので、はっきりとはわかりませんでしたが、おそらく山桜だと思います。
近くにいる人を見ればわかる通り、とても立派な桜でしたよ。
なお、京都御所の詳細については以下のページを参考にしてみてください。