時代祭-安土桃山時代・2012年

江戸時代の行列が過ぎた後は、安土桃山時代の行列です。

安土桃山時代は、織田信長と豊臣秀吉の時代。

安土は織田信長の居城の安土城があった場所で、桃山は豊臣秀吉の居城の伏見城があった場所です。安土桃山時代という名は、ここから付いたわけですね。

豊公参朝列

安土桃山時代の最初は、豊公参朝列です。

安土桃山時代

安土桃山時代

豊公参朝列は、豊臣秀頼が慶長元年(1596年)に朝廷に初参内(さんだい)した時の様子を表現しています。

豊公参朝列

豊公参朝列

五奉行の前田玄以、石田三成、浅野長政、増田長盛、長束正家(なつかまさいえ)が登場します。

豊臣秀頼はどこにいるのかというと、下の写真に写っている牛車の中です。

牛車

牛車

外からだと、牛車の中に人がいるのかどうかは確認できませんが、この牛車が秀頼ということになっています。

時の権力者豊臣秀吉の子の秀頼の初参内というだけあって、衣装は派手なものが多めです。

赤色と青色の行列

赤色と青色の行列

馬もとても大きいですね。

大きな馬

大きな馬

脚が太かったので、サラブレッドではないようです。

織田公上洛列

豊公参朝列から30年ほど時代を遡ります。

永禄11年(1568年)に織田信長が上洛した時の模様を再現したのが織田公上洛列です。

織田公上洛列

織田公上洛列

100年続いた戦国時代は、京都にも大きな打撃を与えました。

上洛した信長は、戦乱で荒れた京都を復興します。

行列の先頭は、信長を出迎えた立入宗継(たていりむねつぐ)で、その後に金色の千成瓢箪が続きます。

千成瓢箪

千成瓢箪

千成瓢箪は、豊臣秀吉の馬印で、戦に勝つたびに瓢箪の数を増やしていったと伝えられています。

その千成瓢箪の次に登場するのが、若き日の秀吉、つまり、羽柴秀吉です。

羽柴秀吉

羽柴秀吉

秀吉に続いて丹羽長秀が進み、そして、織田公上洛列の主役ともいうべき織田信長の登場です。

織田信長

織田信長

写真が小さくなってしまいましたが、一番左に写っているのが織田信長です。

信長の後には、大きな三日月の兜をかぶった滝川一益が現れました。

滝川一益

滝川一益

滝川一益の衣装は、今回、新調されたものだとか。

落馬するアクシデントもあったようですが、大事には至らなかったようで、一安心です。

織田公上洛列の最後は、柴田勝家が締めくくります。

柴田勝家

柴田勝家

柴田勝家は、信長の死後、秀吉と対立し、戦いに敗れ自害しました。

彼の妻は、お市の方で、娘の淀君は、後に秀吉の妻となり秀頼を生むことになります。

安土桃山時代の行列は、勇ましい甲冑姿の武将が多く登場するのが特徴的です。

この時代の甲冑は当世具足(とうせいぐそく)と呼ばれ、鉄砲から身を守るために鉄板が各部に用いられています。

安土桃山時代以前の甲冑とは、違っていますので、そのあたりを見比べるのも時代祭の楽しみ方のひとつですね。

時代祭2012年目次

  1. 明治維新時代
  2. 江戸時代
  3. 安土桃山時代
  4. 室町時代
  5. 吉野時代
  6. 鎌倉時代
  7. 藤原時代
  8. 延暦時代