紅葉の名所高雄の神護寺へ

小ぶりな葉を持つカエデは、イロハモミジと呼ばれ、鮮やかに紅葉します。

モミジの代表と言えば、何と言ってもイロハモミジでしょう。

このイロハモミジは、またの名をタカオカエデと言います。

そう、タカオカエデとは、京都市右京区の高雄から名付けられたものです。

高雄は、京都でも有名な紅葉の名所で、ここには神護寺という名刹があります。

当然のことながら、神護寺は、11月になると紅葉狩りを目的とした多くの観光客の方で賑わいます。

京都駅からバスで約50分

高雄に行くには、京都駅でJRバスに乗車する必要があります。

運賃は片道500円ですが、バスチケットセンターで往復チケットを800円で購入できるので、こちらがお得です。

詳しくは以下のページをご覧になってください。

京都駅のバス乗り場は、高雄に向かう人たちの行列ができあがっていました。

臨時のバスも出ているのですが、かなり混雑しているようで、京都駅に到着してから40分ほど待って、やっと高雄行きのバスが到着しました。

ギリギリ座席に座ることができましたが、立って乗車している方は、50分間立ちっぱなしだったので、かなり大変だったことでしょう。

そして、高雄に到着。

清滝川のきれいな流れを見ていると、心が洗濯されるようです。

清滝川

清滝川

神護寺境内は見ごろ間近

清滝川を渡り、神護寺の入口へ。

神護寺は、山の上に建っているので、入口の楼門に行くだけでも、かなりの運動量になります。

石段には、バスの乗車人数よりも数倍多い観光客の方がいました。

楼門付近のカエデは、オレンジ色や赤色に色付いており、さっそく記念撮影をする方もいました。

楼門

楼門

神護寺の拝観料は500円。

楼門の左に受付があります。

白砂が広がる境内に入ると、紅く染まった木々の葉が目に飛び込んできます。

境内

境内

時期的に若干早い感じでしたが、かなり見ごろに近づいています。

オレンジ色に色付くカエデ

オレンジ色に色付くカエデ

金堂へと向かう石段上から五大堂と毘沙門堂を見下ろす眺めは、ガイドブックなどで頻繁に掲載されていますね。

まだ緑の葉が残っていますが、見事な紅葉です。下の写真は若干暗くて紅葉の鮮やかさがわかりにくいですね。

石段から五大堂と毘沙門堂を見下ろす

石段から五大堂と毘沙門堂を見下ろす

石段の先には、本尊の木造薬師如来を祀っている金堂が建っています。

金堂は、大きな建物なので、全体を撮影するのが難しいです。

なので、斜めから撮影。

お参りされている方がたくさんいらっしゃいます。

もちろん私もしっかりとお参りしておきました。

金堂

金堂

かわらけ投げ

境内の紅葉を一通り観賞した後は、錦雲渓(きんうんけい)の絶景を眺めるために展望台へ。

しかし、モヤがかかっていて爽快な眺めではありませんでした。

スカッと晴れていると本当に爽快なんですけどね。

錦雲渓

錦雲渓

展望台の売店では、錦雲渓に投げる「かわらけ」が売っています。

売店

売店

かわらけは、2枚で100円と手ごろなお値段。

私も「厄除」と刻まれたかわらけを渓谷に向かって、手裏剣のように投げてみました。

かわらけ

かわらけ

しかし、かわらけは、真下に転がるように落ちて行ってしまいました。

あれで、本当に厄除になるのか心配です。

かわらけ投げの後は、神護寺のもう一つの絶景スポット文覚上人のお墓へと向かいます。

神護寺を創建したのは、和気清麻呂で、その後、最澄や空海が活躍し大いに栄えました。

しかし、平安時代も後期になると廃れてしまいます。

この荒れた神護寺を再興したのが文覚でした。

文覚は、若い頃は荒くれ者で袈裟御前を誤って手にかけてしまったこともあったのですが、その後、出家して後白河法皇や源頼朝の援助で、神護寺を生まれ変わらせたのです。

ちなみに伊豆に島流しとなっていた源頼朝に平家を倒すために挙兵をすすめたのも文覚です。

その文覚の墓が、山の上にあります。

神護寺の境内で、最大の難所なので、体力に自信のない方は行かない方が良いでしょう。

息を切らせながら登りきること約15分。

山頂に到着。

しかし、ここも錦雲渓と同じく、モヤがかかっていて遠くまで見ることができませんでした。

文覚上人の墓からの眺め

文覚上人の墓からの眺め

晴れていたら京都タワーも見えるんですけどね。

神護寺は、日中は非常に人が多いのですが、早朝や夜間はほとんど人がいないようです。

「京都写真(Kyoto Photo)」さんの神護寺の記事に早朝と夜間の紅葉の写真が掲載されていますので、ぜひ、ご覧になってください。

なお、神護寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。