京都市東山区の祇園は、京都らしい町並みを残す地域です。
そのため、観光客の方が祇園界隈を訪れると、京都に来たという実感がわいてくるのではないでしょうか。
訪れる季節は、何と言っても春が一番です。
特に白川沿いに植えられた桜が満開になる時期がおすすめです。
枝垂れ桜にとまるもの
京阪電車の祇園四条駅から北に1分ほど歩き右折すると、たくさんの桜が植えられています。
4月上旬に訪れてみると七分咲き程度でした。
赤い傘と桜の花がよく似合っています。
この辺りには、枝垂れ柳も植えられているので、そちらもしっかりと見ておきましょう。
青空を背景にした枝垂れ柳は、なんとも爽やかです。
白川沿いに植えられている桜の中でも、下の写真に写っている枝垂れ桜は、かなりの人気。
満開になると多くの方が写真撮影をします。
もちろん私が訪れた時も、人だかりができていました。
ただ、普段よりも人の数が多く、20人以上の方が立ち止まって枝垂れ桜を見上げています。
この日は、雲ひとつない快晴だったので、青空と桜を一緒に写そうとしているのかと思ったのですが、どうもそういうわけではなさそうです。
不思議に思って枝垂れ桜に近付き、見上げてみると、その理由がわかりました。
なんと、桜の枝に鷺がとまっていたのです。
鷺と言えば、川の中を歩いているものだと思っていましたが、桜の木にもとまることがあるんですね。
この枝垂れ桜から少し東に進んだ辺りにある「かにかくに碑」近くの枝垂れ桜も見頃を迎えていました。
かにかくに碑は、祇園をこよなく愛した吉井勇のために置かれた石碑です。
しかし、ほとんどの方が、その石碑よりも枝垂れ桜に夢中になっています。
私もその一人です。
逆光で撮影すると、桜の花がきらきらと眩しいです。
この辺りには、他にも桜が植えられているのですが、まだ見頃にはなっていませんでした。
かにかくに碑から東に1分ほど歩いた場所に祀られている辰巳大明神の桜は、まだ三分咲き程度です。
なので、辰巳大明神付近には、あまり観光客の方がいませんでした。
辰巳大明神から近い巽橋(たつみばし)付近の桜も、まだ三分咲き程度でした。
祇園白川の桜は、それだけだとすぐに見終わってしまい、少し物足りなく感じます。
なので、近くの知恩院、円山公園、高台寺などの桜の名所と組み合わせて訪れるとよいですよ。