詩仙堂のサツキの大刈込

叡山電車の一乗寺駅を出て東に15分ほど歩いた場所に詩仙堂というお寺が建っています。

詩仙堂は、秋の紅葉の時期が人気ですが、5月下旬から6月中旬頃に訪れたいお寺でもあります。

その理由は、庭園のサツキが見頃を迎えるからです。

これこそ本当のエコ

詩仙堂の入り口は小さいため、意識していないと思わず素通りしてしまいそうになります。

入り口

入り口

門自体が周りの景色に溶け込んでいることも素通りしてしまいそうになる理由ですね。

門をくぐると石が敷かれた道を進み、拝観受付へと向かいます。

石敷きの道

石敷きの道

詩仙堂までは、坂道を5分ほど上らなければならないため、この時期はじんわりと汗をかいてしまいますが、緑の葉をたくさん付けた木々が影を作ってくれているので、石敷きの道を歩いていると少しずつ体が涼しくなってきます。

受付で拝観料を納めて建物内に入場。

最初に訪れるのは、詩仙の間です。

詩仙の間には、詩仙堂の名の由来となった中国の詩人達の肖像が、天井に近い壁にびっしりと貼られています。

1枚の肖像は大体30センチ四方で、杜甫などの有名な詩人の画も含まれていました。

ちなみに建物内は撮影禁止なので、詩人の肖像画の写真はありません。

詩人の肖像画を一通り見た後は、庭園の方に目を向けると、そこには、手入れが行き届いたサツキがたくさん植えられていました。

詩仙の間からの庭園の眺め

庭園は、後ろの山を借景としているので、詩仙の間にいると自然の中にいるような感覚になりますね。

詩仙の間の次は、右側の嘯月楼(しょうげつろう)と呼ばれる建物へ移動します。

移動といっても、詩仙の間とつながっているので、隣の部屋に移るだけですが。

嘯月楼は、庭園を眺めることができるようになっているので、正面に壁がありません。

また、左側にも壁がありませんので、部屋の中に心地よい風が吹き込んできます。

嘯月楼からの庭園の眺め

嘯月楼からの庭園の眺め

他の観光客の方は、「風が気持ち良くて、畳の上に寝転びたくなる」とおっしゃってました。

確かに、嘯月楼から庭園を眺めていると、思わず畳の上に寝転びたくなります。

こういった感想を口にされている方は、他にも何人かいらっしゃいました。

なお、詩仙堂内での寝転びは禁止ですので、本当に寝ないでくださいね。

嘯月楼に居れば、夏はクーラーも扇風機も必要なさそうです。

全く、エネルギーを使わずに涼むことができるのですから、これこそ本当のエコと言えますね。

いざ建物を出て庭園へ

建物内から庭園を眺めた後は、庭園の散歩です。

用意されているスリッパを履いて、いざ庭園へ。

庭園に出て、石段を下り、振り返ると、きれいに咲いたサツキとその背景に今までゆっくりとしていた嘯月楼が見えます。

庭園から見た嘯月楼

庭園から見た嘯月楼

嘯月楼から庭園を眺めている時、どこからともなく「カコーン」、「カコーン」という音がしていたのですが、その正体は、庭園の南東にある鹿おどしでした。

僧都

僧都

詩仙堂では、鹿おどしを僧都(そうづ)というそうです。

畳の上に寝転びたくなったのは、心地よい風だけでなく、この僧都の音の影響もあったのでしょうね。

庭園には、100の花を拝したという百花塢(ひゃっかのう)があります。

百花塢

百花塢

百花塢では、6月になると花菖蒲が咲くようなのですが、私が訪れた時は、まだ咲いていませんでした。

時期的に6月中旬には咲くと思います。

他にもアジサイが植えられていたのですが、まだ花が咲く前のパセリのような状態でしたね。

この日は、天気も良く、庭園のサツキと後ろの山と青空が調和して、なんとも爽やかでした。

青空と庭園

青空と庭園

庭園を一通り観終わったので、建物へ戻り、再度、詩仙の間からサツキの大刈込を眺め、詩仙堂を後にしました。

もう一度詩仙の間から庭園を眺める

もう一度詩仙の間から庭園を眺める

次回は、紅葉の時期に訪れてみたいと思います。

なお、詩仙堂の詳細については、以下のページを参考にしてみてください。

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