金閣寺は想像よりも派手じゃない

京都で一番派手なお寺はどこか?

そう聞かれて真っ先に頭に浮かぶのは金閣寺でしょう。

そんな派手なイメージがある金閣寺に4月下旬に訪れたので、その模様を今回の記事で紹介したいと思います。

意外と謙虚に見える金閣

京都で一番人気がある観光名所は清水寺ですが、金閣寺もその知名度から多くの観光客の方が訪れます。

総門

総門

入り口の総門付近は、さすがに人が多く、絶えることなく境内に吸い込まれていきます。

総門をくぐると左手に鐘楼があります。

この鐘楼は200円納めるとつくことができますが、私が訪れた時には、つこうとしている人はいませんでした。

私もそうですが、皆さん、誰かがつくのを待っているような感じでしたね。

鐘楼を過ぎて、すぐの場所に拝観受付があります。

拝観料は400円。他のお寺に比べると割安です。

拝観料を納めると「金閣舎利殿御守護」と書かれたお札をいただきます。このお札が拝観券になります。

拝観案内とお札

拝観案内とお札

お札を貰った後は、境内の入り口で拝観案内をいただき、入場します。

境内に入ると、大きな池とその畔に建つ金閣が最初に目に入ります。

鏡湖池と金閣

鏡湖池と金閣

大きな池は鏡湖池(きょうこち)と言います。

鏡湖池には、大小様々な島があり、一番大きな島を葦原島(あしわらじま)と言います。

この日は、雲ひとつない晴天だったので、池には、金閣がくっきりと写っていました。まさにその名の通り鏡のような池ですね。

金閣を見るまでは、派手派手しいイメージを持っていましたが、鏡湖池が広大なため、それほど自己主張しているようには感じません。

案外、謙虚な建物ですね。

しかし、近くで見るとやはり派手です。

金閣

金閣

それでも、屋根が杮葺(こけらぶき)で下層も金色ではないことから、金色の腕時計のような嫌味な感じはしません。

屋根の上の鳳凰も金色ですが、大きくないので、こちらも派手派手しい感じはしませんね。

金色の鳳凰

金色の鳳凰

金閣と言えば、屋根に雪が積もっている姿も有名です。

「ふぉっとする京都」さんでは、以下の記事で雪が積もった金閣の写真を掲載しています。ぜひ、ご覧になってください。

  • ちょっと雪の金閣寺 2014年7月3日追記:先ブログは閉鎖しています。

金閣以外の見どころ

金閣寺の第一の見どころは、当然金閣ですが、他にも興味深いものがいくつかあります。

下の写真は、陸舟(りくしゅう)の松と呼ばれています。

陸舟の松

陸舟の松

確かに舟のような形をしています。

この松は、足利義満が自ら植えたものと伝えられています。

ちなみに松と一緒に写っている建物の特別拝観が行われていましたが、1,000円だったため今回はパスしました。

金閣と陸舟の松を観た後は、金閣の後ろを通って、一段高い場所へと移動します。

金閣の後ろ

金閣の後ろ

金閣を後ろから見ると少し貧相な感じがしますね。

一段高い場所に上がると鯉の滝登りで有名な龍門の滝や安民沢(あんみんたく)と呼ばれる池があります。

また、池の近くには下の写真のような石仏があり、その前には銀色のお椀が置かれています。

石仏

石仏

観光客の方が、そのお椀にお賽銭を投げ入れようと何回もチャレンジしていました。

あまり、熱中し過ぎると結構な額のお賽銭を投げ入れてしまうので、ほどほどにしましょう。

金閣寺の境内で一番高い場所には、夕佳亭(せっかてい)と呼ばれる茶室が建っています。

夕佳亭

夕佳亭

掛け軸の左側には、くねくねとした南天の床柱が使われています。

修学旅行生の引率をされていたガイドさんの話によれば、南天の木は貴重だったため、夕佳亭を建てるためにかかった費用は、金閣の費用を上回っているとも言われているとか。

夕佳亭を観た後は、不動堂です。

不動堂

不動堂

弘法大師作と伝えられている石不動明王が安置されています。

不動堂でお参りを済ました後は、そのまま出口に向かいます。

近くに茶店があるので、そこで休憩してから、退場するのもいいですね。

金閣寺の拝観を終えた後は、来る時に通った参道を戻ります。

初夏を感じさせる新緑が、涼しげな日陰を作っていました。

参道の新緑

参道の新緑

なお、金閣寺の詳細については、以下のページを参考にしてみてください。

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