京都御所特別公開2009年秋

11月1日から10日までの間、京都御所が特別公開されました。

このブログで事前にお知らせしておけば良かったのですが、自分自身も公開期間の最後の方で気付いたので、それができませんでした。

申し訳ありません。

今回の記事は、11月9日に京都御所に訪れた時の特別公開の内容を紹介したいと思います。

広大な京都御苑の中にある京都御所

京都御所は、京都市上京区の京都御苑の中にあります。

京都御苑には、京都駅から地下鉄に乗車し、丸太町駅か今出川駅で下車すると着きます。

駅から出れば、広大な敷地が目に入るので迷うことはないでしょう。

京都御苑は、63万平方メートルもの広さがあり、約5万本もの樹木が植えられています。

数字だけだとどれくらいの広さかわかりにくいですが、東京ドーム約13個分の広さがあります。

先が霞んでしまうほどの広さがある京都御苑

先が霞んでしまうほどの広さがある京都御苑

赤く色付き始めた京都御所内

京都御苑に入るともう京都御所に着いたと思ってしまうのですが、目的地はまだ先です。

京都御苑の入り口から10分程度は歩かないといけません。

そして、京都御所にたどりついた時には、軽く汗をかいていました。9日の気温は20度程度と過ごしやすい気候だったんですけど。

京都御所へは、西側の宜秋門(ぎしゅうもん)から入ります。

警察官の方が手荷物検査をするので、怪しい人は入場できません。

京都御所の入り口の宜秋門

京都御所の入り口の宜秋門

宜秋門から入場すると南の方角に向かって反時計回りに御所の中を拝観して行きます。

最初に現れるのが御車寄(おくるまよせ)と呼ばれる京都御所の玄関です。天皇以外の公家などが利用していました。

御車寄を通り過ぎると桜の間、鶴の間、虎の間からなる諸大夫(しょだいぶ)の間があります。それぞれの襖には、部屋の名前と同じ桜、鶴、虎の絵が描かれています。この部屋は御所に訪れた人の控室として利用されていたようです。

諸大夫の間をさらに南に進むと新御車寄(しんみくるまよせ)という建物があります。こちらは、大正時代に建てられたもので、天皇陛下の玄関です。

新御車寄の東には朱色が鮮やかな日華門・月華門があります。

新御車寄と日華門・月華門

新御車寄と日華門・月華門

新御車寄には、2体の女性の人形が飾られていました。五節(ごせち)の舞という踊りを舞っているそうです。以前は新嘗祭(しんじょうさい/にいなめのまつり)で演じられていましたが、今日では、大嘗祭(即位して最初の新嘗祭)で演じられるとのこと。

新御車寄に飾られた五節の舞の人形

新御車寄に飾られた五節の舞の人形

今回の特別公開では、上の写真のように人形を用いて宮中の文化が紹介されていました。他にもたくさんの人形が至るところに立っています。

新御車寄を南に進んで突き当たりを東に歩くと承明門があります。この門の向こうに正殿の紫宸殿(ししんでん)が建っています。

承明門

承明門

承明門をさらに東に進むと広い敷地に出ます。そして、東の端には建春門があります。この辺りは、人気がないようであまり人がいません。近くの木々の葉が赤色や黄色に染まり始めています。

建春門と紅葉

建春門と紅葉

建春門を観た後は、御所内の中央の南寄りに建つ紫宸殿へと進みます。

ここでは、即位礼などの重要な儀式が行われます。大きな建物なので、全体を写すことができませんでした。

京都御所の正殿・紫宸殿

京都御所の正殿・紫宸殿

紫宸殿を観た後は、北に進み、清涼殿から御池庭に向かいます。

当日は、晴れていたので、青空と池とその間の緑の葉や紅葉した葉の調和が心を洗濯してくれるようでした。しかし、この後から少しずつ曇り始めます。

青い空と池と紅葉が調和した御池庭

青い空と池と紅葉が調和した御池庭

御池庭の前には小御所と呼ばれる建物が建っています。小御所の中には軟障(ぜじょう)と呼ばれる千年松を描いた曼幕があります。大正以降の天皇陛下の即位の大礼で使用されたとのこと。

小御所の軟障

小御所の軟障

小御所の隣には蹴鞠の庭があります。バドミントンのコートくらいの広さでした。

蹴鞠の庭

蹴鞠の庭

蹴鞠の庭の北側には、御学問所と呼ばれる建物が建っています。

こちらには、5体の人形が飾られていました。左2体が威儀者(いぎのもの)、右3体が威儀物捧持者。

御学問所

御学問所

御学問所を北に進み、天皇の日常生活に使った御常御殿(おつねごてん)を観た後、御三間(おみま)に向かいます。ここには金色の襖絵が飾られています。

御三間

御三間

通常は、御三間を観て終了なのですが、今回は、天皇陛下の御即位20周年ということで、普段は観ることができない御所の北側の建物も観れるとのこと。

今年、観に来て良かったと思いましたね。

北側の建物に向かう途中の木々はかなり紅葉していました。あと2週間ほどで京都も紅葉が見ごろとなりますね。

紅葉した木々

紅葉した木々

北側の建物は、主に皇后陛下が利用されるところのようで、皇后陛下が日常生活に使う皇后御常御殿があります。敷地が、建物全体を写せるだけの広さがなかったので、廊下の端から見た写真を撮りました。

皇后御常御殿

皇后御常御殿

皇后御常御殿の北にある玄輝門を抜けて西に進むと皇后陛下の正殿に当たる飛香舎(ひぎょうしゃ)が建っています。

玄輝門

玄輝門

飛香舎の隣には、皇子皇女が使用する若宮・姫宮御殿もあります。

若宮・姫宮御殿の一角に十二単と束帯を着た人形が仲良く座っていました。

十二単と束帯を着た人形

十二単と束帯を着た人形

これで、京都御所内の拝観は終了です。

出口の清所御門から退場します。

出口の清所御門

出口の清所御門

京都御所の拝観には、約1時間30分ほどかかりました。

秋に拝観する場合は、日が沈むのが早いので、写真を撮るなら午前中に拝観するのが良いと思います。

個人的には、庭園が良かったです。どこの庭園もそうなのですが、池のある庭を眺めていると心が落ち着きますね。

今回の秋の特別公開については、「ふぉっとする京都」の管理人さんも訪れているようです。その時の内容が御所の紅葉の記事で紹介されているので、こちらもご覧になってみてください。

2014年7月5日追記:上記ブログは閉鎖しています。

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